ド田舎で生まれ育ち、非情報系の学科に進学した筆者がWebエンジニアを目指すようになったきっかけについて紹介します。
まえがき
リクルート進学総研の高校生と保護者の進路に関する意識調査2019によると、エンジニアになりたい高校生は2.7%(10位)、男子のみに絞ると5.3%(7位)と、なかなか人気の職業な様です。
2本目の投稿ということで、自己紹介も兼ねて現役Webエンジニアである筆者が、エンジニアを目指すようになった経緯を一例として紹介できればと思います。
エンジニアに興味を持つまで
筆者の出身は福島県の郡山市というところです。
田舎の中では比較的都会な方ですが、通学で使っていた電車は3時間に2本、終電は21時半なのでド田舎と言って差し支えないと思います。
子供の頃は勉強が好きで、小学1年生から英会話と塾に通っていたおかげか、県内では割と上位の進学校に通っていました。
高校では勉強をおろそかにしていたため大学受験は失敗し、第2志望だった埼玉大学工学部応用化学科に進学しました。化学系の学科を選んだのは、高校化学が好きだったからです。銀鏡反応の様に、錬金術的な反応が好きでした。
かくして上京し、念願の大学生活をスタートしたわけですが、楽しく学べたのは最初の1年間だけで、あとはあまりのつまらなさに絶望しました。その理由は、
大学では生物は化学、化学は物理、物理は数学、数学は哲学になる 武田塾ブログ
という言葉があるように、高校化学と大学化学は全く違ったからです。(この話はまた別の記事で…)
完全にモチベーションを無くし、バンドサークルとギャンブルに明け暮れるクズ大学生ライフを過ごしていた時に転機が訪れました。
とあるサービスとの出会い
大学3年生の当時、ガジェット系のメディアを見るのを日課としていたのですが、こんな記事が目に入りました。
そして色々と調べていくうちに、以下のことを知りました。
- "The Million Dollar Homepage" というサイトがあること
- イギリスの大学生が学費を稼ぐため、2005年に作ったサイトであること
- 1,000 × 1,000 = 100万ピクセルのサイトで1ピクセル = 1ドルで広告枠として販売するサイトであること
- 立ち上げに掛かった費用は50ユーロ(=当時レートで7,000円弱)
- 各メディアで取り上げられて盛大にバズったこと
- あまりにバズりすぎて販売最終日のアクセス数が世界で127位になったこと
- 半年足らずで完売し、100万ドルを手にしたこと
- 類似サイトが乱立し、そのどれも成功しなかったこと
今はSNSも浸透して "バズる" ということが身近になりましたが、当時はまだmixiが現役だった時代。Twitterもあまり普及していなかったので、個人が、コストを掛けず、アイデアを駆使してバズったということに、ちょうど同じ年頃だった筆者はこれ以上ない衝撃を受けたのでした。
Webエンジニアを選んだ理由
大学3年といえば、就活の時期です。
周りの友達がスーツに身を包んで就活を始める中、筆者は前述の通りクズ大学生に成り果てていたので、留年が確定していました。
それでも就活の話は耳に入ってくるので、よりリアルに就職について考え始めるようになりました。
前述のThe Million Dollar Homepageの影響で、組織やコストに縛られず、自分の作りたいものを作りたいように作れる職業を強く意識していたので、人生の再起を図るべく、プログラミングを勉強してエンジニアになろうと決意。
最初はアプリを作ろうとしたのですが、当時のアプリ開発は全くの未経験から始めるにはそこそこ敷居が高く、人生の再起を焦っていた当時の筆者は秒で挫折しました。
「となればWebだ!」ということで、半ば消去法的にWordpress、jQueryあたりの勉強を始め、Webエンジニアを目指すことになったのでした。
実際にWebエンジニアになってみた感想
Webエンジニアになってもう6年が経とうとしていますが、この選択は120%間違っていなかったと断言できます。
もちろん作りたいものが何かにもよりますが、
- 費用: 作るために必要な費用、作ったものを維持するために必要な費用
- 知識量: 作るために知っておく必要がある分野の幅と深さ
- 開発スピード: 知識がある前提で開発にかかる時間
- 応用性: 身につけたスキルが他の分野の開発に活かせるか
において、Webは最強です。
筆者は子供の頃からゲームが好きなので、ゲームを作るのは大きな夢の1つです。
ゲーム業界の開発は若干特殊でWebで得た知識が応用しにくく、まだ実現は出来ていません。
ですが、ゲームエンジニアを目指さなかったことは全く後悔はしていませんし、今後も後悔することはないと思っています。
多分、それはWebが出来れば大抵のものは作れるからだと思います。
1つ例を挙げると、ReactというFacebookが中心となって開発しているライブラリがあります。
元々は柔軟なWebサイト開発のために作られたものですが、現在はこれさえ分かっていれば、それなりの質のモバイルアプリやデスクトップアプリが作れる時代になってきています。(このサイトもReactで作られています!)
まだまだ発展途上なところもありますし、決して大学生の頃に予期できた結果ではありませんが、今目指すなら間違いなくWebエンジニアがおすすめです。
あとがき
2本目の記事なのでデザインを修正したり、追加で必要なライブラリを導入したりしながら執筆していますが、この記事を書き始めてから既に7時間経過していることに気付いて引いています。
あまり自分の人生を振り返ることがないので味気ない文章になってしまう予感しかしなかったのですが、意外と流れのある記事にできて満足しました。
やっぱり久しぶりにがっつり文章を書くと疲れますね…。コード書いている方が全然楽です、ホントに。
あと、文中のGIGAZINEのリンクについてですが、外部サイトのメタ情報を表示するためにMicrolinkというサービスを使ってみました。
これ、Reactコンポーネントも提供されてて最高です。
無料プランの制限が50 reqs/dayとなっていたのですが、これは多分(メタ情報を取得するための外部サイトへの)リクエスト数だと思っています。仮にそうじゃなくても気に入ったので、制限超えたら有料プランにすればいいかと思って採用しました。
今後もこんな感じでいい具合に技術的な話題を含めつつ、フランクなあとがきを書いていくつもりです。
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